この様にたくさんのパイプが入り組み、
それぞれのお風呂、
「玉の湯」「芭蕉の湯」「木華子の湯」へと
温泉が運ばれていくんですね。
「鳴子ホテル」では、湯守の方が1時間ごとに
大浴場、露天風呂の温度を計測、記録し、
快適な温度を保てる様に温度調節を行っております。
源泉から噴射する蒸気の熱を、
熱交換暖房システムを使って、
客室をはじめとした館内の暖房と給湯に利用しています。
まさに「エコホテル」です。
鳴子ホテルの源泉は自噴泉、
敷地内の地中に掘った3本の源泉から、
自然の強い圧力で地上に上ってきます。
そのままでは噴水のように吹き上がってしまいますので、
穴に管を通してバルブの開け閉めで調整し、
必要な量だけを使います。
地上に出てきたこの源泉の温度は百度以上!
贅沢なことにこのままでは熱すぎては入れないので、
一度タンクに溜めて外気にさらし80度まで冷やし、
湯船に導きます。
勿論、加水はしておりません。
最終的なお湯の温度は42度前後で、5人の湯守が24時間管理しています。
この【湯守】の方々の日々の努力の賜で、
鳴子ホテルの素晴らしい温泉が、成り立つわけです。
これぞ正しく、縁の下の力です。
温泉って本当に奥深い!!
【鳴子ホテル 女将・高橋弘美】