▲地上7階地下2階。
昭和39年当時の鳴子温泉にはまだ珍しい、
大型ホテルの誕生でした。
戦争が終わって世の中も落ち着くと、
たくさんの人々が鳴子温泉を訪れるようになりました。
職場や地域のお仲間で宴会を楽しまれる団体さんも増えました。
私共も、広い温泉や宴会場でお客様をお迎えしたい、
設備もよくしたい、と思うようになりました。
そして、昭和25年手はじめに「ギリシャ風呂」と名付けた大浴場をつくりました。
設計は建築家の武基雄先生です。
そのころ、仙台では「仙台市公会堂」の建設が進んでいました。
設計者は設計コンペで一等に入選した武先生。
その清新でのびやかな建築空間に魅せられ、
是非当館の設計をとお願いしたのでした。
昭和39年には武先生の設計で、新館を建設(現在の青葉館部分)、
44年に増築しています。
建物は、その後増改築で当時のそのままの姿であありませんが、
現在もその面影をとどめています。