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鳴子ホテル女将日記 > 上皇上皇后両陛下 木地研究所ご視察

上皇上皇后両陛下 木地研究所ご視察



昭和52年7月、

上皇上皇后両陛下が伝統工芸木地研究所を

ご視察になったときのお写真です。

こけしや東北の伝統工芸品

に大変興味をもたれたようです。


<当時の新聞記事>


伝統の粋たんのう
皇太子ご夫妻
鳴子のこけし館ご視察
ようこそ、こけしとササニシキの里へ


皇太子ご夫妻は宮城県ご訪問最終日の21日午前、

同県鳴子町の日本こけし館と古川市の県古川農業試験場を視察された。



同日午後8時50分、お宿の鳴子ホテルを出られたご夫妻は、

盛んな歓迎の列に迎えられて日本こけし館にご到着。

杉山尚館長らのご案内で全国の工人の作品がずらりと並ぶ館内と、

隣接の伝統工芸木地研修所をお回りになり、

伝統こけしの粋を十分に堪能された。



美智子さまは、5年前ご来県の折、

山本同県知事から白地のこけしを四本を贈られ、

ご帰京後、浩宮さまらお子様たちとご一緒に

絵付けを試みられたという。



そんなエピソードをお持ちだけに、

本場でのこけしの味がとりわけお気に入りのご様子、

研修所ではこけしの首の入れ方や絵付けなどを

身を乗り出されるようにしながら熱心にご覧になっていた。



皇太子さまも工人を目指す若い後継者たちに

「君は何年ぐらいやってるの」などと

一人々々も言葉を掛けられ、

こけしの里では結局、予定を9分もオーバーした。



このあと県古川農試に向かわれ、交配蜜、田植え機械、

世代促進温室、耐冷性検定水槽、育種実験室などをご視察。

皇太子さまは

「昨年の冷害はひどかったようだが、ことしはどうですか」

「いまはどんな田植え機を使うのですか」

などとお尋ねになり、

一つの品種を作り出すのに六、七年はかかるなどと聞かされて、

大きくうなずかれていた。



ご夫妻は同農試でご昼食、ご休憩のあと、

東北自動車道、国道4号線経由で仙台空港へ。

同日午後、空路ご帰京の予定。


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